会議・面談・取材で録音同意が必要になる場面、トラブルを避ける同意の取り方、議事録共有の注意点を整理。

共有範囲の設計|AI議事録の“見せていい人”を迷わず決める方法
共有範囲(Sharing Scope)の決め方、会議種別テンプレ、リンク共有の落とし穴、事故を防ぐ権限設計を解説。

AI議事録ツール導入で起きるトラブルの多くは、録音や要約の精度ではなく「誰が見られるのか」が曖昧なことです。共有範囲が決まっていないと、現場は便利さに引っ張られて広がり、事故が起きます。
ポイント:共有は便利なほど危険です。だから「共有範囲を設計する」ことが、AI議事録の最大の成功条件です。
毎回「誰に見せる?」を考える運用は必ず崩れます。先に会議種別を固定して、共有範囲を紐づけると迷いません。
| 会議種別 | 共有範囲(推奨) | 共有方法 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 全社 | 全社員 | 社内公開(閲覧のみ) | 要約中心でOK |
| 部門 | 部門メンバー | 部門グループ固定 | 外部リンクは基本不要 |
| プロジェクト | PJメンバー | PJグループ固定 | 参加者入替を想定 |
| 外部(商談/取材) | 社内の担当チーム+必要最小限の外部 | ゲスト共有(期限あり) | 原本と共有版を分ける |
| 機密(人事/法務) | 指名者のみ | リンク共有原則NG | 保持短期・音声は原則残さない |
共有範囲は、権限が弱いと守れません。最低限、次の役割に分けます。
| 役割 | できること | 推奨人数 |
|---|---|---|
| 管理者 | ユーザー追加/削除、ポリシー設定 | 最小(2名程度) |
| 編集者 | 議事録編集、共有設定 | 会議主催者中心 |
| 閲覧者 | 閲覧、検索(ツール次第) | 必要範囲 |
| 外部ゲスト | 閲覧のみ(期限あり) | 必要最小限 |
運用コツ:編集者を増やしすぎると事故が増えます。特に社外秘は「編集より追記」「編集より根拠リンク」が安全です。
リンク共有は強い反面、設計ミスが致命傷になります。次の条件が揃わないリンクは使わない方が安全です。
運用はシンプルなほど守れます。会議冒頭で次を宣言すると事故が減ります。
宣言テンプレ
「本会議の議事録は(会議種別)です。共有は(共有範囲)まで。外部共有は(する/しない)。リンク共有する場合は期限を付けます。」
例(外部商談)
「本件は外部商談です。議事録共有は当社の担当チーム内のみ。相手企業に共有する場合は、要約版のみを期限付きリンクで共有します。」
特に外部共有や社外秘では、原本(全文)をそのまま共有しない方が安全です。
共有範囲の設計は運用ですが、ツール側の権限管理・共有リンク制御・監査ログで事故率が大きく変わります。比較はランキング記事に集約しています。