共有範囲の設計|AI議事録の“見せていい人”を迷わず決める方法

共有範囲の設計|AI議事録の“見せていい人”を迷わず決める方法

共有範囲(Sharing Scope)の決め方、会議種別テンプレ、リンク共有の落とし穴、事故を防ぐ権限設計を解説。

共有範囲の設計|議事録が漏れない・回る「会議種別×権限×リンク」の型

共有範囲の設計がすべてを決める

AI議事録ツール導入で起きるトラブルの多くは、録音や要約の精度ではなく「誰が見られるのか」が曖昧なことです。共有範囲が決まっていないと、現場は便利さに引っ張られて広がり、事故が起きます。

結論:共有範囲は「注意しましょう」では守れません。会議種別で固定し、権限とリンクで仕組み化すると事故が減ります。

共有範囲が曖昧だと起きる典型事故

  • 社外秘が社内に広がる:関係ない部署が見てしまう
  • 外部共有が転送される:第三者が閲覧できる
  • 参加していない人が勝手に編集:要約の意味が変わる
  • リンクが残る:期限なしでアクセス可能
  • 退職者が見続ける:権限剥奪漏れ

ポイント:共有は便利なほど危険です。だから「共有範囲を設計する」ことが、AI議事録の最大の成功条件です。

共有範囲は“人”ではなく“会議種別”で決める

毎回「誰に見せる?」を考える運用は必ず崩れます。先に会議種別を固定して、共有範囲を紐づけると迷いません。

会議種別 共有範囲(推奨) 共有方法 補足
全社 全社員 社内公開(閲覧のみ) 要約中心でOK
部門 部門メンバー 部門グループ固定 外部リンクは基本不要
プロジェクト PJメンバー PJグループ固定 参加者入替を想定
外部(商談/取材) 社内の担当チーム+必要最小限の外部 ゲスト共有(期限あり) 原本と共有版を分ける
機密(人事/法務) 指名者のみ リンク共有原則NG 保持短期・音声は原則残さない
最短の型:会議は5分類(全社/部門/PJ/外部/機密)。共有範囲は分類に紐づけて固定。これで現場が迷いません。

共有範囲を守るための「権限設計」

共有範囲は、権限が弱いと守れません。最低限、次の役割に分けます。

役割 できること 推奨人数
管理者 ユーザー追加/削除、ポリシー設定 最小(2名程度)
編集者 議事録編集、共有設定 会議主催者中心
閲覧者 閲覧、検索(ツール次第) 必要範囲
外部ゲスト 閲覧のみ(期限あり) 必要最小限

運用コツ:編集者を増やしすぎると事故が増えます。特に社外秘は「編集より追記」「編集より根拠リンク」が安全です。

リンク共有の落とし穴(共有事故の主犯)

リンク共有は強い反面、設計ミスが致命傷になります。次の条件が揃わないリンクは使わない方が安全です。

  • 期限:必ず期限を付ける
  • 閲覧制限:閲覧者を指名できる
  • DL制限:音声/テキストを持ち出せない
  • 無効化:すぐ止められる
  • ログ:誰が見たか追える
結論:外部共有は「期限ありリンク+閲覧のみ+DL不可+ログ」が基本セット。ここが揃わないなら、共有方法を変えるべきです。

共有範囲を決める“実務テンプレ”(会議前30秒)

運用はシンプルなほど守れます。会議冒頭で次を宣言すると事故が減ります。

宣言テンプレ

「本会議の議事録は(会議種別)です。共有は(共有範囲)まで。外部共有は(する/しない)。リンク共有する場合は期限を付けます。」

例(外部商談)

「本件は外部商談です。議事録共有は当社の担当チーム内のみ。相手企業に共有する場合は、要約版のみを期限付きリンクで共有します。」

原本と共有版を分けると“共有範囲の事故”が激減する

特に外部共有や社外秘では、原本(全文)をそのまま共有しない方が安全です。

  • 原本:内部用(全文・音声・詳細)
  • 共有版:外部/広範囲用(要約・決定・宿題・マスキング)
結論:共有範囲が広いほど、共有版は短く・抽象化が正解。全文共有は事故の起点になりやすいです。

共有範囲に強いAI議事録ツールは?(ランキングで比較)

共有範囲の設計は運用ですが、ツール側の権限管理・共有リンク制御・監査ログで事故率が大きく変わります。比較はランキング記事に集約しています。

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