話者分離(Speaker Diarization)の仕組み・できること/できないこと・精度が落ちる原因を初心者向けに整理。会議で責任と決定を残すための運用コツ(マイク・被り・名前付け・辞書)まで解説。

辞書登録とは?|AI議事録の精度が上がる単語メンテ術
固有名詞・専門用語・社内用語を誤変換させない辞書登録の仕組みと作り方、運用ルール、落とし穴まで整理。

辞書登録とは、AI議事録ツールの文字起こし(ASR)が苦手な固有名詞・専門用語・社内用語を、あらかじめ「正しい表記」として覚えさせる機能です。
現場感:「細かい誤字」ではなく、検索・要約・共有に直撃します。辞書登録を入れないと、議事録が増えるほど“負債”が増えます。
文字起こしの精度には大きく2種類あります。
| 精度の種類 | 意味 | 辞書登録の効き方 | 代表例 |
|---|---|---|---|
| 一般語の精度 | 普通の日本語が正しく起こせるか | 基本はあまり変わらない | 助詞・語尾・言い回し |
| 固有語の精度 | 固有名詞や専門用語が崩れないか | ここが劇的に改善 | 人名・社名・製品名・略語 |
| 優先度 | カテゴリ | 具体例 | 入れる理由 |
|---|---|---|---|
| 最優先 | 人名・社名 | 担当者名/部署名/取引先名 | 誤変換が信用・トラブルに直結 |
| 高 | 製品名・機能名 | サービス名/プラン名/機能名 | 検索性と要約の質が上がる |
| 高 | 略語・略称 | 社内略語/PJ名/会議体名 | 同音異義で別物に化けやすい |
| 中 | 専門用語 | 業界用語/技術用語/固有表記 | 会話の核が崩れると議事録が死ぬ |
| 必要に応じて | 口癖・定型句 | 「マター」「アサイン」など | 一般語の誤変換が多い時のみ |
最小構成:まずは「人名・社名・プロジェクト名」だけでOK。10〜30語でも体感が変わります。
辞書登録は、単語そのものより読み(発音)→正しい表記の紐付けが重要です。
例:社名を「株式会社○○」「(株)○○」「○○」で混在させない。議事録は検索資産なので、表記を寄せるほど価値が上がります。
完璧な辞書を作ってから運用する必要はありません。実運用で誤変換を拾い、追加→再発防止で積み上げるのが最短です。
個人利用なら適当に増やしても回りますが、法人・チームで回すと破綻しがちです。先に型を作るとラクです。
| 設計項目 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 管理者 | 1名(副管理者1名) | 表記ゆれ・重複の温床を潰す |
| 追加フロー | 申請→反映(週1でもOK) | 勝手登録でカオス化を防ぐ |
| 命名ルール | 社名/人名/PJ名は正式表記 | 検索性と外部共有の品質が上がる |
| 棚卸し | 月1で「不要語」整理 | 退職者・終了PJがノイズになる |
運用テンプレ:「辞書に追加したい単語」「読み」「正しい表記」「用途(会議名/PJ名など)」の4点だけ送ってもらうと管理が安定します。
結論:辞書登録は「ある/ない」より、チームで崩れない運用ができるかが勝負です。ここが弱いと、後から乗り換えコストが跳ねます。
辞書登録は、精度だけでなく「共有」「権限」「移行」までセットで見ないと失敗します。比較はランキング記事に集約しているので、最短で判断してください。