辞書登録とは?|AI議事録の精度が上がる単語メンテ術

辞書登録とは?|AI議事録の精度が上がる単語メンテ術

固有名詞・専門用語・社内用語を誤変換させない辞書登録の仕組みと作り方、運用ルール、落とし穴まで整理。

辞書登録とは?|固有名詞が崩れない「社内語彙」の作り方

辞書登録とは?

辞書登録とは、AI議事録ツールの文字起こし(ASR)が苦手な固有名詞・専門用語・社内用語を、あらかじめ「正しい表記」として覚えさせる機能です。

要点:辞書登録は「精度の魔法」ではなく、誤変換の発生点を潰す運用設計です。導入すると、修正工数と共有トラブルが目に見えて減ります。

なぜ辞書登録が必要?(入れないと起きる事故)

  • 人名・社名が崩れる:議事録の信用が落ちる/外部共有で恥をかく
  • 製品名・機能名が揺れる:検索に引っかからず「探せない議事録」になる
  • 略語が別単語になる:意思決定が誤解される(例:略称が一般名詞に化ける)
  • 同音異義語が増える:要約やタスク抽出の精度まで連鎖的に落ちる

現場感:「細かい誤字」ではなく、検索・要約・共有に直撃します。辞書登録を入れないと、議事録が増えるほど“負債”が増えます。

辞書登録で上がるのは「どの精度」?

文字起こしの精度には大きく2種類あります。

精度の種類 意味 辞書登録の効き方 代表例
一般語の精度 普通の日本語が正しく起こせるか 基本はあまり変わらない 助詞・語尾・言い回し
固有語の精度 固有名詞や専門用語が崩れないか ここが劇的に改善 人名・社名・製品名・略語
結論:辞書登録は「一般語」より固有語に効きます。だからこそ、少量でも入れる価値が高いです。

辞書登録に入れるべき単語の優先順位

優先度 カテゴリ 具体例 入れる理由
最優先 人名・社名 担当者名/部署名/取引先名 誤変換が信用・トラブルに直結
製品名・機能名 サービス名/プラン名/機能名 検索性と要約の質が上がる
略語・略称 社内略語/PJ名/会議体名 同音異義で別物に化けやすい
専門用語 業界用語/技術用語/固有表記 会話の核が崩れると議事録が死ぬ
必要に応じて 口癖・定型句 「マター」「アサイン」など 一般語の誤変換が多い時のみ

最小構成:まずは「人名・社名・プロジェクト名」だけでOK。10〜30語でも体感が変わります。

辞書登録の基本ルール(作り方)

1)「読み」と「表記」をセットで固定する

辞書登録は、単語そのものより読み(発音)→正しい表記の紐付けが重要です。

2)表記ゆれを潰す(1つに寄せる)

例:社名を「株式会社○○」「(株)○○」「○○」で混在させない。議事録は検索資産なので、表記を寄せるほど価値が上がります。

3)“会議に出る順”で追加していく

完璧な辞書を作ってから運用する必要はありません。実運用で誤変換を拾い、追加→再発防止で積み上げるのが最短です。

コツ:辞書登録は「辞書を作る作業」ではなく、修正を未来に持ち越さない仕組みです。

チーム運用で失敗しない「辞書の管理設計」

個人利用なら適当に増やしても回りますが、法人・チームで回すと破綻しがちです。先に型を作るとラクです。

設計項目 おすすめ 理由
管理者 1名(副管理者1名) 表記ゆれ・重複の温床を潰す
追加フロー 申請→反映(週1でもOK) 勝手登録でカオス化を防ぐ
命名ルール 社名/人名/PJ名は正式表記 検索性と外部共有の品質が上がる
棚卸し 月1で「不要語」整理 退職者・終了PJがノイズになる

運用テンプレ:「辞書に追加したい単語」「読み」「正しい表記」「用途(会議名/PJ名など)」の4点だけ送ってもらうと管理が安定します。

辞書登録の落とし穴(やりがちなミス)

  • 同じ単語を別表記で登録:検索が割れる/要約が揺れる
  • 読みを雑に入れる:別の単語に誤爆して逆に壊す
  • 略語を増やしすぎる:会話の解像度が落ち、共有で誤解が増える
  • 個人情報を入れすぎる:共有範囲が広いと管理リスクになる
判断基準:辞書登録は「検索される単語」「誤変換で困る単語」だけに絞ると強いです。

まず何を確認すべき?(ツール選びのチェック項目)

  • 辞書の共有:個人辞書/チーム辞書を分けられるか
  • インポート/エクスポート:CSV等で移行できるか
  • 権限:誰でも追加できるのか、管理者制か
  • 適用範囲:文字起こしだけ/要約やタスク抽出にも効くか
  • 更新の反映:次回から即反映か、再処理が必要か

結論:辞書登録は「ある/ない」より、チームで崩れない運用ができるかが勝負です。ここが弱いと、後から乗り換えコストが跳ねます。

どのAI議事録ツールが辞書運用に強い?(ランキングで一気に比較)

辞書登録は、精度だけでなく「共有」「権限」「移行」までセットで見ないと失敗します。比較はランキング記事に集約しているので、最短で判断してください。

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