比較⑦:日本語精度重視 vs 多言語対応重視|グローバル会議の選び方【2026年版】
AI議事録ツールで「多言語対応」を見るとき、よくある失敗があります。
それは、多言語対応=翻訳ができる、と思って選ぶことです。現場では、翻訳より先に文字起こしの崩れで詰みます。特に日英混在会議は、ツールの強みが露骨に出ます。
結論:日本語だけなら日本語精度優先。日英混在なら“混在耐性”が最優先
選び方は、会議の実態で決まります。
| 会議の実態 |
優先すべき軸 |
理由 |
| 日本語のみ(ほぼ100%) |
日本語精度 |
固有名詞・言い回し・文脈が崩れると手直しが増える |
| 英語のみ(海外拠点中心) |
英語精度+要約 |
スピード重視。要約が読まれる形なら勝ち |
| 日英混在(同じ会議で混ざる) |
混在耐性 |
ここで崩れると、全文が読めないレベルになる |
| 多言語が多い(複数言語が頻繁) |
多言語対応+話者分離 |
発言者と言語の切り替わりで崩れやすい |
断言:多言語会議の地獄は「翻訳」ではなく「文字起こしの崩壊」です。まず読める状態を作るのが最優先です。
日本語精度重視が勝つケース(日本語だけなら迷わない)
会議が日本語中心なら、素直に日本語精度を取りに行くのが最短です。
- 社内会議が日本語のみ
- 固有名詞(社内用語・製品名・部署名)が多い
- 議事録を後から検索して使う(誤認識が致命傷)
- 発言が早口・被りが多く、崩れると復旧が困難
日本語精度が低いと起きること
- 単語が別物になり、議事録の意味が変わる
- 固有名詞が崩れて検索できない(資産化が死ぬ)
- 手直しで時間が溶け、ツール導入の意味が消える
結論:日本語会議は、精度が上がるほど“実務”になります。逆に少し崩れるだけで、手直し工数が跳ねます。
多言語対応重視が勝つケース(“言語の混在”があるなら優先度が逆転)
多言語対応が必要なのは「海外拠点がある」より、会議で言語が混ざるときです。
- 同じ会議で日本語と英語が切り替わる
- 通訳が入り、発言が二重になる(日本語→英語)
- 海外メンバーが参加し、英語の発言比率が高い
- 議事録を英語でも共有したい(要約が両言語で必要)
多言語対応が弱いと起きること
- 英語パートが崩れて、読めない
- 固有名詞の表記揺れが激しく、追跡できない
- 要約が日本語だけで、海外側に伝わらない
断言:日英混在会議は、対応している“つもり”のツールが多いです。必ず実音声で試してください。
グローバル会議で見るべき優先順位(翻訳より先にこれ)
多言語=翻訳、と考えると失敗します。優先順位はこうです。
- 混在した文字起こしが読める(崩れない)
- 話者分離が崩れない(誰が言ったかが残る)
- 要約が読まれる形(決定事項・ToDoが出る)
- 必要なら翻訳(共有目的に合わせる)
結論:翻訳は最後でいい。まず議事録が“読める”状態を作ると、運用が壊れません。
無料トライアルでの見極め方(日英混在はこのテストだけで差が出る)
- 日英が混ざった10分音声を入れて、英語が崩れないか
- 英語固有名詞(社名・人名)が“別物”にならないか
- 話者分離が言語切替で崩れないか
- 要約が日本語だけ/英語だけに偏らず、意思決定が分かるか
裏技:同じ音声を2ツールで回すと、混在耐性は一撃で見えます。「英語だけOK」より「混在OK」が価値です。
まとめ:多言語は“混在耐性”で決め切る
- 日本語だけなら、日本語精度を優先
- 日英混在なら、混在耐性(読める文字起こし)が最優先
- 翻訳は最後。まず読める議事録を作る