共有で揉める典型|議事録が読まれない運用の失敗【2026年版】
AI議事録ツールが定着しない理由は、精度よりも「読まれない」ことです。
そして読まれない原因の多くは、議事録そのものではなく共有の仕方にあります。
ここでは、現場で起きる“揉める共有”の典型を分解し、今日から直せる形に落とします。
揉める共有の典型(これがあると必ず読まれない)
まず、典型パターンを並べます。これに当たっていたら、議事録は読まれません。
- リンクが乱立して正本が分からない
- Slackに長文を貼って読ませにいく
- 誰向けか不明(全員に同じ共有)
- 権限が合っていない(見れない/見れる範囲が怖い)
- 共有のタイミングが遅い(会議の熱が冷める)
断言:議事録の価値は内容ではなく“届き方”で決まります。届かなければゼロです。
失敗1:リンク乱立(正本が分からない)
共有が崩れる一番の原因は、正本が固定されていないことです。
- ツール内のリンク
- Notionのリンク
- DriveのPDF
- 誰かが貼ったコピペ
これが混ざると、同じ会議の議事録が複数存在し、結局誰も追えなくなります。
改善:正本を1つに固定します(NotionかDrive)。他はすべて入口に落とします。
- Slack:要点+ToDo+リンク(入口)
- 正本:全文+要約+資料リンク(本体)
失敗2:Slackに長文(読む負担が重い)
Slackに全文や長い要約を貼るほど、読まれません。読む側は忙しく、後回しにして終わります。
読まれない共有の特徴
- 結論が最後まで出ない
- 重要度が分からない
- ToDoが曖昧(担当・期限なし)
改善:Slackは“入口テンプレ”で固定します。
Slack共有テンプレ(これだけ貼る)
- 決定事項:(1〜3行)
- ToDo:(担当/期限)
- 保留:(判断者/期限)
- 議事録リンク:(正本)
失敗3:誰向けか不明(全員に同じ共有)
全員に同じ情報を流すと、全員が“自分ごとじゃない”になります。
- 意思決定者が見るべき決定事項が埋もれる
- 担当者がやるべきToDoが目立たない
- 参考共有が多くなり、重要共有が埋もれる
改善:共有は2層に分けます。
- 全体:決定事項+重要ToDo+リンク
- 担当者:ToDoの個別メンション(担当と期限)
失敗4:権限が噛み合わない(見れない/見えるのが怖い)
共有リンクを貼ったのに「見れません」が出ると、次から誰も見なくなります。
逆に、誰でも見れる状態だと「それ大丈夫?」が起きて止まります。
- 閲覧権限が足りない
- 外部共有がONになっている
- 部署別の閲覧制御ができない
断言:権限が安定しない共有は、必ず現場の信用を失います。
改善:共有範囲を“ロール”で決めます。
- 閲覧者(読むだけ)
- 編集者(整える)
- 管理者(権限・保持・ログ)
失敗5:共有が遅い(会議の熱が冷める)
共有が翌日以降になると、会議の熱は冷めます。決定やToDoの実行が遅れ、価値が落ちます。
改善:共有のSLA(期限)を決めます。
- 会議後2時間以内:Slackに要点+リンク
- 24時間以内:正本を確定(誤変換・ToDo整備)
揉めない共有ルール(最小で回る規約)
- 正本:Notion or Driveのどちらか1つに固定
- 入口:Slackは要点+ToDo+リンクだけ
- 確定:責任者1名、24時間以内に確定
- 権限:閲覧・編集・管理のロールを決める
- 社外:外部共有は原則OFF、必要時のみ条件付き
結論:このルールがあるだけで、共有の揉め事は激減します。
まとめ:共有で勝てば、議事録は勝手に回る
- 共有で揉めるのは、正本不明・負担過多・権限不一致が原因
- Slackは入口、正本は1つに固定する
- 共有は短く、担当者には個別にToDoを刺す
- 権限はロール、共有は期限を決める