話者分離(Speaker Diarization)の仕組み・できること/できないこと・精度が落ちる原因を初心者向けに整理。会議で責任と決定を残すための運用コツ(マイク・被り・名前付け・辞書)まで解説。

ASRとは?|AI議事録の中核「音声認識」を最短で理解する
ASR(Automatic Speech Recognition)の意味と仕組み、精度を左右する要素、議事録ツール選びで見るべきポイントを解説。

ASRとは、Automatic Speech Recognition(自動音声認識)の略で、音声を自動でテキストに変換する技術です。AI議事録ツールの「文字起こし」は、このASRが中核になっています。
ASRは、音声をそのまま文字にしているようで、内部では段階的に推定しています。
ポイント:ASRは「聞こえた音を写す」ではなく、確率的に推定して整える技術です。だから環境と設定で差が出ます。
| 要因 | 起きる問題 | 効く対策 |
|---|---|---|
| マイク距離 | 声が薄くなり誤認識が増える | 口元に近いマイク/会議用マイク |
| 反響・残響 | 語尾が溶けて別の単語になる | 場所変更/吸音/指向性マイク |
| ノイズ | 単語が欠ける・置換される | 空調・PCファン対策/ノイズ抑制 |
| 同時発話(被り) | 復元不能レベルで崩れる | 進行で被りを減らす/重要点は順番発言 |
| 固有名詞・専門用語 | 誤変換で検索・共有が死ぬ | 辞書登録/用語リスト整備 |
実務では、細かい誤字より運用が詰まる誤りが致命傷になります。見抜き方は次の通りです。
トライアルのやり方:同じ10分音声を2回テストし、固有名詞・数字・否定の3点を見てください。ここが強いツールは運用が強いです。
ASR単体が強くても、運用で詰むツールがあります。実務では次のセットで見ます。
| 見るべき要素 | 理由 | チェック例 |
|---|---|---|
| 話者分離 | 誰が言ったかが崩れると共有で揉める | 複数人会議で破綻しないか |
| 辞書登録 | 固有名詞の誤変換を再発させない | チーム辞書/インポート可 |
| タイムスタンプ | 根拠に戻れないと運用が遅い | 時刻ジャンプ/範囲共有 |
| 要約とタスク抽出 | 議事録を成果に変える | 決定事項/宿題が抜けないか |
| 共有と権限 | チーム導入の詰まり所 | 共有範囲/リンク期限/権限管理 |
ASRの強さは、ツールごとに差が出ます。日本語・会議・取材など用途で相性も変わるため、比較はランキング記事に集約しています。