ASRとは?|AI議事録の中核「音声認識」を最短で理解する

ASRとは?|AI議事録の中核「音声認識」を最短で理解する

ASR(Automatic Speech Recognition)の意味と仕組み、精度を左右する要素、議事録ツール選びで見るべきポイントを解説。

ASRとは?|音声認識(Automatic Speech Recognition)の基本と精度の見方

ASRとは?

ASRとは、Automatic Speech Recognition(自動音声認識)の略で、音声を自動でテキストに変換する技術です。AI議事録ツールの「文字起こし」は、このASRが中核になっています。

結論:ASRは「議事録を作る機能」ではなく、要約・検索・共有の品質を決める基盤技術です。ASRが弱いツールは、どれだけ機能が多くても運用で詰みます。

ASRは何をしている?(処理の全体像)

ASRは、音声をそのまま文字にしているようで、内部では段階的に推定しています。

  • 前処理:ノイズ低減/音量の均し/発話区間の検出
  • 音→音素の推定:声の特徴から「音の並び」を推定
  • 音→単語の推定:単語候補を作り、確率で絞る
  • 言語モデルで整形:文脈的に自然な文章へ寄せる
  • (任意)話者分離:誰が話したかを推定して分ける

ポイント:ASRは「聞こえた音を写す」ではなく、確率的に推定して整える技術です。だから環境と設定で差が出ます。

ASRの精度を左右する5つの要因

要因 起きる問題 効く対策
マイク距離 声が薄くなり誤認識が増える 口元に近いマイク/会議用マイク
反響・残響 語尾が溶けて別の単語になる 場所変更/吸音/指向性マイク
ノイズ 単語が欠ける・置換される 空調・PCファン対策/ノイズ抑制
同時発話(被り) 復元不能レベルで崩れる 進行で被りを減らす/重要点は順番発言
固有名詞・専門用語 誤変換で検索・共有が死ぬ 辞書登録/用語リスト整備
最優先:ツール選びより先に、マイク距離反響を直す。ASRはここで勝てます。

ASRの「良し悪し」はどこで見抜ける?

実務では、細かい誤字より運用が詰まる誤りが致命傷になります。見抜き方は次の通りです。

  • 固有名詞が保つか:人名・社名・製品名が崩れないか
  • 数字が保つか:「3・30・300」などが混ざらないか
  • 否定が保つか:「しない」が「する」になる事故が起きないか
  • 被りに耐えるか:2人が被った瞬間に破綻しないか
  • 長時間で劣化しないか:60分以上で薄くならないか

トライアルのやり方:同じ10分音声を2回テストし、固有名詞・数字・否定の3点を見てください。ここが強いツールは運用が強いです。

AI議事録ツール選びでASR以外に見るべきセット要素

ASR単体が強くても、運用で詰むツールがあります。実務では次のセットで見ます。

見るべき要素 理由 チェック例
話者分離 誰が言ったかが崩れると共有で揉める 複数人会議で破綻しないか
辞書登録 固有名詞の誤変換を再発させない チーム辞書/インポート可
タイムスタンプ 根拠に戻れないと運用が遅い 時刻ジャンプ/範囲共有
要約とタスク抽出 議事録を成果に変える 決定事項/宿題が抜けないか
共有と権限 チーム導入の詰まり所 共有範囲/リンク期限/権限管理
結論:ASRが強いだけでは足りません。ASRを活かす運用導線まで揃って初めて“強い議事録ツール”です。

どのAI議事録ツールがASRに強い?(ランキングで比較)

ASRの強さは、ツールごとに差が出ます。日本語・会議・取材など用途で相性も変わるため、比較はランキング記事に集約しています。

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