データ保持とは?|AI議事録の保存期間・削除ルールを決める基本

データ保持とは?|AI議事録の保存期間・削除ルールを決める基本

Retention(データ保持)の意味、保存期間の決め方、法務・セキュリティ観点の注意点、運用テンプレまで解説。

データ保持とは?|議事録を「残しすぎて危ない」「消して困る」を防ぐ保存設計

データ保持とは?

データ保持(Retention)とは、AI議事録ツールに保存される音声・文字起こし・要約・共有リンク・ログなどを、どのくらいの期間保存し、いつ削除するかを決める考え方です。

結論:議事録は「残すほど安心」ではありません。価値がある情報ほど、残し方を設計しないと危ない。データ保持は“攻めの運用”の土台です。

データ保持を決めないと起きる2つの地獄

1)残しすぎて危ない(漏えいリスクが増える)

  • 社外秘・個人情報・契約の話が蓄積する
  • 退職者の閲覧事故が起きる
  • 共有リンクが生き残り続ける

2)消して困る(証跡がなくなる)

  • 「言った/言ってない」で揉める
  • 監査・トラブル対応で根拠が出せない
  • 引き継ぎ・ナレッジが消える

要点:データ保持は「残す vs 消す」ではなく、残すべきものを残し、残さないものは消すの線引きです。

AI議事録のデータは何が残る?(対象の整理)

データ リスク 価値
音声 録音データ 最も高い(生声・機密が丸ごと) 根拠として最強
文字起こし 全文テキスト 高い(検索できる分、広がりやすい) ナレッジ化に強い
要約 結論・決定事項 中(重要だけが残る) 共有価値が高い
共有リンク URL、ゲスト共有 高い(外部流出の起点) 共有が速い
監査ログ 閲覧・編集・共有履歴 中(個人の行動ログ) 事故調査に必須
鉄則:最初に決めるべきは「音声をいつ消すか」。ここが定まると、設計が一気に進みます。

保存期間の決め方(迷ったらこのフレーム)

保存期間は「雰囲気」で決めると揉めます。次の3軸で決めると綺麗に落ちます。

  • 業務価値:どれくらい参照するか(1ヶ月?1年?)
  • リスク:漏えいした時の損害は?(機密度)
  • 義務:法務・監査・契約で必要か

現実解:多くの組織は「全部同じ期間」で失敗します。会議種別で分けると一気に楽になります。

会議種別で分ける:データ保持ポリシー例(テンプレ)

会議種別 音声 文字起こし 要約 共有リンク
全社共有 90日 1年 2年 30日(更新制)
部門内 30日 180日 1年 14日
プロジェクト 30日 PJ終了+90日 PJ終了+1年 14日
外部共有(取引先/取材) 7〜30日 30〜90日 180日 7日(必ず期限)
機密(人事/法務/M&A) 原則保存しない or 7日 30日(最小限) 90日(必要分のみ) 原則NG
運用コツ:「音声は短く、要約は長く」が基本。音声はリスク最大、要約は共有価値最大です。

削除の設計:自動削除と例外管理

保持ポリシーは、決めても守れないと意味がありません。実務は自動削除が前提です。

  • 自動削除:会議種別に応じて期限で消す
  • 例外:監査・トラブル対応など、必要時のみ延長
  • 承認:例外は管理者承認(誰でも延長できると破綻)

落とし穴:「削除は怖いから無期限」は最悪手。情報は増えるほど漏えい面積が広がります。

ツール選びで見るべきデータ保持チェックリスト

  • 保持ポリシー:保存期間を会議種別で設定できるか
  • 自動削除:期限で自動消去できるか
  • 共有リンク:期限・無効化・DL制限があるか
  • 監査ログ:閲覧・共有の記録が残るか
  • 復元:誤削除の復元が可能か(期間限定でも)
結論:データ保持は「セキュリティの話」で終わりません。安心して使い倒せる環境を作るための設計です。

データ保持に強いAI議事録ツールは?(ランキングで比較)

保持ポリシーは、法人向け機能の差が出る領域です。会議種別での保持設定、共有リンクの期限、監査ログまで含めて比較するのが確実です。

AI議事録ツールおすすめランキング【2026年版】を見る