機密・社外秘で事故る例|保存・権限・ログの落とし穴【2026年版】
AI議事録ツールで一番“取り返しがつかない”のは、精度の低さではありません。
機密・社外秘の事故です。
事故は、ツールが悪いというより、保存・権限・共有・保持・ログの設計が曖昧なまま運用を始めたときに起きます。
ここでは、現場で起きがちな事故パターンを具体化し、潰し方をテンプレ化します。
事故る例1:共有リンクが“誰でも見れる”状態で飛び回る
一番多い事故の入口がこれです。便利だからといって、閲覧制限の弱いリンクを貼ると、議事録が意図せず拡散します。
- Slackに貼ったリンクが別チャンネルに転送される
- URLがブックマークされ、後から誰でも見れる状態になる
- 外部共有がONのまま、社外に転送される
回避:共有リンクは原則社内限定、外部共有は“必要時のみ”の条件付きに固定します。
事故る例2:正本がツール内に散り、どれが最新か分からない
「どれが正本か分からない」状態は、事故の温床です。古い議事録が残り続け、権限管理も散ります。
- ツール内に原本、Notionにコピー、DriveにPDF…が混在
- 修正が反映されず、誤情報が残る
- 削除・保持の運用が不可能になる
断言:正本が散ると、権限も保持も管理不能になります。事故の確率が上がるだけです。
回避:正本は1つに固定(Notion or Drive)。ツール内は“生成場所”で止めます。
事故る例3:権限を“会議単位”で運用せず、放置する
会議は参加者が変わります。権限を毎回整理しないと、過去の参加者がずっと閲覧できる状態になります。
- プロジェクト離脱者が閲覧できる
- 部署異動者が閲覧できる
- 外部委託者のアクセスが残る
回避:権限は個別付与ではなく、グループ(ロール)で管理します。
- 閲覧者(部門・PJ)
- 編集者(議事録確定担当)
- 管理者(権限・保持・監査)
事故る例4:監査ログがなく「誰が見たか分からない」
事故が起きたとき、最悪なのは「誰が見たか分からない」ことです。
この状態だと、原因究明も再発防止もできず、運用が止まります。
- 閲覧履歴が残らない
- 共有リンクの利用が追えない
- 編集履歴が曖昧
断言:監査ログがない運用は、事故が起きた瞬間に詰みます。
回避:法人運用なら、監査ログ(閲覧・共有・編集)を見れる設計が必須です。
事故る例5:保持(保存期間)を決めず、削除もできない
「とりあえず全部残す」は、便利に見えて危険です。不要データが溜まり、漏えい対象が増えるだけです。
- 古い機密情報が残り続ける
- 削除依頼に対応できない
- 退職者のデータが残り続ける
回避:保持期間を会議種別で決めます(最小でOK)。
- 通常定例:一定期間(例:6〜12ヶ月)
- 契約・法務:必要に応じて長期
- 機密会議:残す/残さないを明確化
導入前に決めるべき“最低限のルール”(これがあると事故らない)
- 正本:Notion or Driveに固定(1つ)
- 共有:Slackは要点+リンク、外部共有は原則OFF
- 権限:ロール管理(閲覧/編集/管理)
- 監査:閲覧・共有・編集のログを追える
- 保持:会議種別ごとに保存期間を決める
- 例外:社外会議・機密会議の録音ルールを明文化
結論:このルールが先にあると、ツールの選択ミスが起きても“事故”にはなりにくいです。
無料トライアルで見るべきチェック(セキュリティ観点)
- 外部共有をOFFにできるか(デフォルト設定含む)
- 権限の粒度(閲覧・編集・共有)が十分か
- 監査ログ(閲覧・共有・編集)を追えるか
- 保持期間や削除の運用ができるか
- エクスポートで正本を固定できるか(散らないか)
まとめ:事故は“想定外”ではなく“設計不足”で起きる
- 事故の入口は共有リンクと権限放置
- 正本が散るほど、権限・保持・削除が管理不能になる
- 監査ログがない運用は事故対応で詰む
- 保持期間を決めると漏えい対象が減る
- 導入前に最低限のルールを決めるだけで事故確率は下がる